今できることー資格、スキル

最近は欧米で新型コロナの新規感染者数が日々十万単位が当たり前になってきたり、日本も人口に対する割合や欧米と比べると全然良いのかもしれませんが、千人単位になってきて第三波が来たとも言われ、やはりワクチンだけが頼みの綱かという雰囲気になってきているのではないかと思います。

私が住んでいるオーストラリアは日々の新規感染者も10人前後で推移していてほぼ感染者を抑え込んだような状況ですが、これまでは州をまたいでの旅行が禁止、制限されていたり、国境も未だ開いていない状況なので感染や健康面でのリスクはかなり低いのですが、経済面では来年いっぱいまでは多少は改善されても新型コロナ以前の水準までにはまだまだ遠い道のりという見方が強いように思えます。やはり移動が制限されているので、航空会社、ホスピタリティ、エンタメ、教育業界(留学)は未だに全然回復していないですし、オーストラリアの場合、特に中国との問題も今非常に大きな懸念となっているので、今年、来年にかけてどれだけ経済への影響があるかという不安もあります。

とりあえず今は自分を磨くことに専念する。行動することが重要。

100年に一度の出来事と形容される新型コロナによって移動が制限されているので、プライベートを充実させるのは難しいです。なら、そんな今だからこそとりあえず自分のプライベートの時間の大半を仕事に向けるあるいは資格やスキルを身につけて自分を磨く。そういったことは間違いなく将来の自分への投資になりますし、長いサラリーマン人生でそんな時期が2,3度くらい誰にでもあるんじゃないかと思います。

しかし、「スキルを身につけると言っても何から始めたら良いかわからない」とか、「よくそういうけど本当にやれば将来が大きく変わるの?なんだか疑わしい。」と思われる方もいるかもしれません。その気持ちわかります。しかし、こればかりは実際にやってみて、自分にどういう影響をもたらすかが起こってみるまでは答えは出ませんし、何をやるのが正解かというのも本人にも他人にもわかりません。答えは人それぞれです。またちょっとやった程度で結果がすぐ出るという類のものでもありません。つまり、その問いは考えているだけでは永遠に答えが出ないですし、なるべく早く行動に移すことが大切です。

「好きなこと」と「できること」、「石の上にも3年」か「様々ことにトライする」か

Youtube やブログを見ると人によって「好きなことを追求したほうが良い」という考えの人もいれば、「好きなこととできることは違う」という人もいます。また、「石の上にも3年」という考え方もあれば、様々なことに挑戦してその中から自分に合ったものを選ぶという考え方もあります。これはどちらが正しいというより、どちらでその人がある程度のキャリアを築けたかの違いだと思います。どちらにせよ、行動しなければ何も起きません。なので行動しましょう。宝くじは(なかなか当たらないけど)買わなければ絶対当たらないというのと同じだと思います。

今の仕事を追求していきたい方なら自分の業務を見つめ直してみる

仕事に関連する資格をゲットする。素晴らしいことだと思います。実務に関する知識が深まり、仕事で活かせれば評価も上がるかもしれません。例えばビル管の仕事をされている方はメンテナンスに関連する様々資格を取得することで、資格手当が増え、収入が上がり、更に責任ある仕事を任されて昇進にもつながりやすいという図式になると思うので、こういう方は積極的に関連の資格に挑戦されるのがベストだと思います。また、経理をされている方なら簿記や公認会計士、税理士といった資格を取ることで仕事に関連する知識は深まると思いますが、それがすぐさま収入や昇進に直結するかは不明です(長期で考えればメリットはたくさんあると思います)。

また、業界や職種によってはこの資格を取った方が絶対良いというものがない場合もあると思います。そういう方はあまり資格にとらわれず、逆に普段の仕事を見直して改善できる部分がないか探してみるのも良いと思います。例えば普段仕事をしている中で「何かいつもここで間違える」とか、「ここエクセルで自動化できて時間を短縮できると良いのに」とか、あるいはチームで動いていてうまくチームとして機能してないところがあるなど。ちょっとしたことですが普段作業中に何となく思う上記のこと。でも、あれこれやらないといけないことがあって後でそれに取り組めないあるいは忙しさに追われている中で忘れてしまい、翌日、翌週あるいは翌月にまたその作業をするときにまたそこで同じことを思ってしまう。業務時間内に取り組める時間があれば良いですが、そうでなければ帰宅後や週末に30分、1時間などちょっと時間を費やして対策を考えたり調べてみたりするのも良いと思います。

「そんな家帰ってからも仕事なんてブラックじゃん」と思われる方もいるかもしれませんが、仕事って工場のラインと同じで流れ作業なので1か所どこかで詰まると全体に影響が及びます。2時間、3時間余計に時間がかかってしまう間にせかされるとか、その間にどんどん上司や他部署から他のお願い事をされたりして自分の To do list がどんどん膨れ上がっていく。そんな経験された方、結構いるのではないでしょうか?そこを改善するだけで自分の1週間の仕事の流れが大幅に改善されるということも多々あります。日々仕事に追われているという感覚から自分で積極的にどんどんさばけていけるようになるという感覚に変えることが出来れば、メンタルの部分で全然変わってきますし、メンタルが健康であれば自分のパフォーマンスもどんどん上がるはずです。自分のパフォーマンスが改善されれば上司や社内での評価も結果として上がることになりすべてが大きく変わるなんてこともありえます。

新しいことに挑戦してみたい方なら、とにかく情報収集。資格本もおすすめ。

新しいことに挑戦したいなら、まずはとにかく情報収集です。情報収集は非常に大切で、新しいことに挑戦をするということは自分の人生に大きく影響する場合もあるので、後々ここで失敗したと後悔しないためにも、ここで手を抜くことはお勧めできません。ただし、それにとらわれていてばかりで行動に移さないのも問題なので、しっかり計画しましょう。

「情報収集って何をすれば良いの?」という方。友達や知り合いで興味のある仕事をやっている人がいればその人に聞いてみるのも良いですし、インターネットで興味のあることをググるのも良いと思います。「もっと具体的な方法はないの?」と思われる方なら、まずは資格の本を見るのもおすすめです。何故ならそこには様々な資格が載っていて、世の中でどういうスキルが必要とされているかがわかるからです。私も20代の頃は本屋で何度も立ち読みをしました。ただし、資格本に書かれていることは情報の正確性に欠ける部分もあるので、あまり鵜呑みにしない方が良いです。難易度や勉強期間などは実際と違うと感じるものが結構あります。例えば税理士試験に関しては取得までに3-5年と書かれていることが多かったですが、これは大手の資格学校がそのように謡っているのをそのままコピペしていると思われます。私も20代の頃、税理士受験生を結構やりましたが、受験生の間での認識はまず5年で受かれば御の字、7、8年ぐらいの人もざらにいる、3年で取れたら超天才というのが当時は実際の所でした。そして、それは受かった人の場合で、受かる前に挫折してしまう人が受験生の9割くらいいるというのが実際の認識だと思います。

ただ、こういった事もやってみてわかることなので、とにかく行動することが大切です。

私自身の経験から言えることーやはり行動することが何より大切。

私自身の経験で言えるのは、まず、大前提として;

大前提
・学歴や頭の良さは関係ない
・テストや資格より実務経験(資格の勉強が実務に直結しない場合も)
・キチガイなほどやりこむことが重要
・継続的に続けることも大切

成功するかしないかは以上に尽きると思います。これは最近 Youtuber やブロガーとして成功されている方たちも共通して言ってますし、私も正にその通りだと思います。そして、「やる」の度合いですが、「めちゃくちゃやった」だけでは十分でないかもしれません。現在はネットや Youtube で情報は誰もが簡単に手に入れられますし、体系的に学べる学校も各種あってゼロからでもプロレベルになれる環境がみんなに用意されています。みんな同じような形で勉強して同じように一流の知識やスキルを身につけていくので、昔と比べて人より1歩、2歩抜いて出るということが非常に難しいです。昭和の頃なら他人が思い付かないような発想で差別化して成功するということも出来たと思いますが、今は誰かしらが考え付くようなことは Youtube なり学校なりで語られています。差をつけるには周りがひくぐらいキチガイなほどやる、そして、継続的に続けることも大切です。

究極的には資格やテストより実戦での戦闘力

では、私が身につけたスキルと経歴を述べていきたいと思います。

私が身につけたスキル・経験
・英語(TOEIC 895, IELTS 7.0)
・会計(経理畑20年弱、税理士試験一部科目合格)
・人との縁(これはスキルではないですが、ないとそもそも始まらない)

ただ、私は英語で会計や税法のルール、ビジネスに関連する各種法律、契約書など辞書なしで日本語と同じようにさらっと1回読めば理解できますし、オージーの上司と解釈について意見を交換することも出来ます。日本人ゼロの環境なので日々上司と英語でやりとりしますし、部下からは質問に答えたり、トレーニングをしてちゃんと仕事ができるように育てないといけないですし、他部署との交渉ももちろん英語です。

私の経歴
・Fラン大卒
・新卒後、専門商社の営業職に就く
・2年も経たずに退社(海外とのやりとりに関わりたかったが叶わず)
・超就職氷河期で仕事が見つからず専門学校にて簿記、税理士試験を2年半勉強
・会計事務所に就職(1年)
・外資系企業の経理職に就く(通算11年)
・オーストラリア・パースで現地企業のマネージャー職に就く(6.5年)
・現在、シドニーの現地企業にてNSW州のマネージャーとして在籍

え、持っているスキルってそれだけと思われた方もいるかもしれませんが、これだけです。私はTOEIC満点ではないですし、IELTSも8.0とか持っていません。会計士や税理士でもありません。英語系 Youtuber にはTOEIC満点とかIELTS8.0とかいう人が多く、そういう人からすれば「何だ満点じゃないのか」とか、税理士 Youtuber からすれば「科目合格なんてwww。」って感じかもしれません。

私自身も簿記や税理士試験の勉強をしたり、それらで得た知識はもちろん仕事に活かせている部分もありますし、逆に実務と資格の勉強でしたことが全然違うというところも多々あったので、資格の勉強をしたことで経理の仕事をゲットできたのは間違いないにしても、実戦でがむしゃらに戦闘力を上げたことで夢だった海外に移住することが出来たので、その資格がないとできないような仕事(医者、弁護士、会計士、税理士、ビル管、通関士、危険物を取り扱うような仕事など)でなければ、資格はほどほどにという感じかなと思います。

なので、完璧を目指す必要はないと思いますし、私のような経歴でも結果として、以下のことを達成できました。

オーストラリアでのこれまでの経験
・オーストラリアの現地企業でいきなり部門長の仕事をゲット
・上司はオージー、部下はオージー及びアジア系移民(日本人はゼロ)
・永住権は(申請資格が得られる)2年を過ぎて申請、その9か月後に取得
・オーストラリア生活8年目
・有休年20日は毎年しっかり使ってます
・3か月に1回程度の頻度でオーストラリア各地を旅行(コロナ以前)

そんな感じです。何度も言いますが、大切なのは行動する、継続的にやるということに尽きると思います。私の場合、オーストラリアに移住するまでに新卒から16年ほどかかっています。税理士試験の勉強をしている時は起きている時は会計の勉強、仕事のみ。それ以外の情報は遮断。友達との交流もなくなりました。そんな生活を4,5年続けました。でも、今は自分が日本にいた時に夢見ていた生活を送れていますし、永住権まで取れるとは思っていませんでしたが、取ることができました。

次回以降、スキルについて焦点を当ててみたいと思います。