英語、会計、IT

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今、もてはやされている資格、スキルの代表は英語、会計、ITだと思います。これは日本に限らず世界でも共通です。なので、このうちのどれかを身につければ、関連する仕事をゲットしやすくなると思いますし、突出したスキルを身につけたりあるいはこのうち2つもしくは3つを身につければ、日本だけでなく海外でも通用するビジネスマンになることが出来ると思います。

①英語

「自分は今の仕事で英語を使う機会なんて全くないし、将来海外に出ていくつもりもないから英語はいいや」と思う方も少なくないかもしれません。現状は確かにそうかもしれません。ただ、将来は本当にそうでしょうか?

日本は過去20年物価が全然上昇してないと言われています。一方、海外はヨーロッパ、アジア、アメリカ、オセアニアでは上昇し続けています。近年はワーキングホリデーでオーストラリアやカナダに行って100万円貯金が出来たという話も少なくないですし、日本でやっている仕事が海外ならもっと高い給料で雇ってもらえるなんて話も珍しくありません。それを聞いて海外に出ていく日本人も増えていると言われていますし、グローバリゼーションに伴って、アジア系の人たちは西洋圏に移住して仕事をゲットしてマネージャーやスーパーバイザーになって西洋流のビジネス実務や英語もばっちし身につけているという人も少なくありません。そんな人たちが日本に駐在としてやってくるのも珍しくなくなる時代は近くまで来ていると思います。今は英語は必要ないと思っていても、来月から新しい上司が海外から来るとか、家を買いたい、子供が出来てお金がもっと必要となった時に「やばい、英語を勉強しないと」では遅すぎます。

言語は何か月か勉強したというだけではものになりません。そして、アウトプット=実戦で使っていくことで磨きがかかるものです。これからは英語が必要と見て、早くからそれに備えるかそうでないかで将来は大きく違ってくるかもしれません。

②会計

会計は人気資格の一つで、日本ではバブル崩壊後資格ブームが起きて簿記、税理士、公認会計士といった資格が一躍人気資格の代表になりました。海外でも同様で海外の大学院を出てその国のCPA(公認会計士)の資格を取るのがトレンドとなっています。上述の通りグローバリゼーションによって海外の大学院へ留学するというのは日本人だけの話ではありません。中国、東南アジア、韓国、インド、スリランカ果ては南米や南アフリカなどの人たちが欧米やオセアニアに留学し、卒業後仕事をゲットして移住しています。

「会計」とは会社の収支などを記録して社内のマネージメントチームや株主などに業績や財務状況を報告することです。会社では経理という部署がありますが、そこが帳簿をつけてそれを集計して損益や財務状況を報告したり、それらの数字を分析してどこが効率が良い、効率が悪いなど社内で上に指摘します。作れば売れるという時代ではどれだけ売れるかが重要であり、営業や販売部隊が花形部署で、経理部門はただ事務作業を淡々とこなすだけのお抱え部門的な扱いでしたが、作っただけでは売れない時代ではコスト管理や数字の分析を得意とする経理部門の役割が重要視されるようになり、会計関連の資格は花形資格になっています。そして、ビジネスをやる以上どんな会社でも経理部門というのは欠かせないので、業種を問わず需要のある数少ない職業としてその安定性が人気を集めています。

また、簿記という言葉もありますが、簿記は帳簿のつけ方を学ぶ学問で帳簿を付けた後、それを集計していくら儲かったか(損したか)、財務状況はどうか(キャッシュは潤沢か借金は減っているか増えているかなど)などを報告することが会計です。家計簿という言葉もありますが、家計簿は単純に家のお金の収支を記録して、今月はいくらつかったとかいくらお金がたまったということを示すもので、企業の場合は帳簿と呼ばれます。企業の場合、損益を計算する場合に単純にお金の出入りだけで判断するのでなくもう少し複雑になります。それらを理解するためには専門的な知識が必要でそれが簿記であり、会計という分野になります。経理の仕事をゲットしたいなら簿記や会計の資格が必須です。

会社が一年間の損益を計算した後、上場会社ならその計算が正しいことを外部の第三者(専門家)に証明してもらわなければなりません。何故なら、上場会社は一般の投資家からお金を投資してもらうことで事業を行うからです。投資家からすると儲かってない会社には投資をしたくない。倒産されたら投資したお金がパーになるからです。なので、会社は業績を「より良く見せたい」という心理が働くのが一般的です。もし、その会社の損益が本当は赤字1,000万円なのに、黒字の1,000万円とうその報告をして、投資家が「この会社、1,000万円の利益を出しているみたいだから投資しよう」とお金を出してしまったらそれは問題で詐欺なわけです。

それをチェックするのが公認会計士と呼ばれる人たちの仕事です。その作業を監査と呼ばれます。公認会計士はその重要な役割から監査業務は公認会計士にしか認められない独占的な業務でステータスが社会的にも高いですし、高給取りの仕事でもあります。

また、損益が確定したら税金の納付というのが出てきます。税金は主に利益に対して一定の割合の税金が課されるので会社で作成した損益計算書をベースにして税金の計算がされるわけですが、この税金の計算が非常に複雑で税金の専門家でないとできないくらい難しいです。会社の経理マンは帳簿の勉強はしても税金の計算まで本格的に勉強する人は少ないと思われます(もっとも、資格ブームで税理士試験の勉強をする経理マンも増えていますが)。税理士はその税の専門家で一般的には企業は税理士に税務申告を代行します。日本では税務申告は税理士の独占業務で税理士でないとできません(本人が直接自分でやる以外には)。海外では税理士という資格がなかったり、あっても CPA の資格保持者が出来る国もあります。

③IT

ITと一言で言っても様々です。プログラミングからネットワーク構築、システム開発(SE)、セキュリティなど。ウィンドウズ95の登場から約25年が経ちますが、ITはどんどん進化し、IT関係に携わる人の数が圧倒的に足りません。海外も同様で、海外で職をゲット出来たら日本より数段高い給料で雇ってくれるといった話もあります。

5Gの登場でAI、自動運転など新しい技術がどんどん世の中に現れ、益々技術者が必要になってくると思います。英語や会計は長年勉強する人が増え続けてある程度需要は満たされた感がありますが、ITも人気資格となって増え続けてはいますが、まだまだ技術者は足りないような状況です。