オーストラリアの航空会社 Virgin Australia は本日4月20日任意管理手続き(Voluntary Administration) に入ったことを公表しました。
オーストラリアの航空会社といえばカンタス航空が有名ですが、Virgin Australia も現在は最大手の一角。カンタスは日本で言えばANAやJALなどに相当し、オーストラリア国内外にフルサービスの飛行機を飛ばしています。一方 Virgin はLCCとして最初展開しその後フルサービスの路線も導入してオーストラリア国内の様々な地域(42路線)に飛ばして拡大していった企業です。私は2,3度乗ったことがある程度だと思いますが、その経験での印象はサービスや料金はカンタスとジェットスターの間という感じです。
Virgin と言えば日本ではレコード店の Virgin Megastore がかつて日本国内で何か所か展開されていたと思いますが、同じグループ会社です。イギリス系の会社で Richard Branson という創業者が様々なビジネスを手掛けて有名です。
さて、今回は任意管理手続きということで、倒産ではありません。リストラや債務整理を行い新たな資本注入を得て再生していくというものです。日本だと民事再生法の適用に相当するようです。現在10社ほどが出資に興味を持っているようです。
ただ、Virgin はここ数年純利益が赤字となっていてどう挽回していくかが課題の企業であったようです。カンタスは Virgin より3倍ほど売り上げが大きく税金等を払った後の最終の純利益も黒字とカンタスの方に軍配が上がっている感じです。そこに今回のコロナウィルスの問題で一気にやられたという感じだと思います。
とはいえ、現在コロナウィルスの影響で航空業界はどこも倒産の危機にさらされていると言われますが、政府や金融機関などの援助なしには自力での存続は難しいのではないかと思います。
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