日本は感染者の急増に伴い Go To Travel が中断されましたが、オーストラリアは全国的に感染者が1ケタ台(外国船やエアラインの乗務員、海外からの帰国者など)、コミュニティ間での感染は全国的にほぼ完全に抑え込まれ、各州の州境が再開され、国内は3月から比べると大分平常に近い感じに戻ってきています。
今回、州境の再開を機にウルル(旧エアーズ・ロック)とカタ・ジュタを訪れました。ウルルはオーストラリア大陸の真ん中、地球のへそとも呼ばれ、オーストラリアを代表する観光スポットの一つです。写真などで巨大な1枚岩を見たことのある方も多いと思います。かつてはこの巨大岩を登ることができ、ウルル観光の名物になっていましたが、長年先住民であるアボリジニから彼らにとっての聖地であるウルルの登頂禁止を求められていて、昨年ようやく政府が全面的に禁止としたため現在は登ることが出来ません。
ウルル/カタ・ジュタ観光は是非おすすめ
ところで、「あの巨大な1枚岩ってすごいなとは思うけど見る価値ある?」、「かつては登れたって聞くけど今はダメなんでしょ?」、「あまり岩とか興味ないし、どこか他にもっとオーストラリアのお薦めの場所ないの?」と思われる方もいるかもしれません。その気持ちわからなくもないです。
しかし、もし、まだ訪れたことがなければ是非お勧めしたいと思います。理由はやはりあの大きな1枚岩を目前にすると圧巻で「すごい」と興奮しますし、オーストラリアには様々な自然が様々場所にありますが、ウルルの自然はウルルでしか見られない固有の物です。シドニーがあるNSW州やゴールドコーストやブリズベン、ケアンズがあるQLD州、メルボルンがあるVIC州などの地域で似たようなものは見られません。ウルルの自然はそれらの地域と全く違った自然、まるで別の星に到着したような感覚さえ覚え、日本を含めた世界でも他にはないのではないでしょうか?
ただ、そうは言ってもウルル/カタ・ジュタ観光にはメリット、デメリットの両方があります。
ウルル//カタ・ジュタ観光のメリット、デメリット
メリット
・日本に住んでたら想像できない、地球とは思えない赤い大地、大自然
・インスタ映えする写真あるいは動画がたくさん撮れる
・土産話に花が咲く
・自分が今現実世界で悩んでいることなど大したことなく思えてすっきりする
・2020年12月14日現在、ウルル/カタ・ジュタ国立公園の入場料($38))が免除
デメリット
・日本からの直行便がない(ブリズベン、シドニーなどを経由)
・航空券代、宿泊費、レンタカー代(レンタル料金、走行距離制限)、ガソリン代、食費、オプショナルツアー料金など全てがオーストラリア随一の高さ
・夏の晴れの日はとにかく暑い、日差しに注意そしてハエがぶんぶん
・ドローン飛行禁止区域
・様々なことが不便(ガソスタ、ツアーなど)
・かつてはウルルを登ることが出来たが今は全面禁止になっている
メリットについては上記の通りです。この世のものと思えない光景、自然ですし、スケールの大きい自然に触れると自分や自分が今悩んでることなど全て小さく思えて、前向きになれます。とにかく人生で1度は見た方が良い場所です。
デメリットに関してはまず旅費が高額になります。日本から来られる場合、日本ーオーストラリア間の旅費と同じくらいかかることを覚悟しましょう。また、以下に基本情報と注意点を記載しました。
飛行機で訪れる場合はエアーズ・ロック空港かアリス・スプリングスの空港
実は10年以上前に一度訪れたことがあるのですが、その時はアリス・スプリングス(Alice Springs)からレンタカーで片道 500km 近くを6時間近くかけて訪れたように記憶していますが、今回はエアーズ・ロック空港(Ayers Rock Airport)に降り立ち、エアーズ・ロック・リゾート(Ayers Rock Resort)までわずか10分程度。ウルルまでも30-40分程度で着けるのでめちゃ楽です。ウルル/カタ・ジュタ国立公園のみを訪れるならエアーズ・ロック空港1択です。セカチュウのロケ地であるキングス・キャニオン(Kings Canyon)やアリス・スプリングス(Alice Springs)も訪れてみたい、あるいは旅程上訪れることになっているというのであれば、旅程によりエアーズロック空港かアリス・スプリングスの空港のどちらに降り立つかを検討すればよいと思います。
ノーザンテリトリー準州エントリーフォーム
コロナ禍の現在、オーストラリアの各州で入州管理が徹底されています。ウルルがあるノーザンテリトリー準州に入州するには入州の7日前から前日までの間に下記のサイトで自己申告をする必要があります。質問形式になっていて、最後まで進むとフォームを保存、印刷できます。プリントアウトして持参するように言われますが、実際にノーザンテリトリー準州に入州して空港で渡すのかなと思っていましたが、私の時は空港で係員から提出を求められなかったですし、どこかに箱があってそこに入れるような感じでもなかったです(気が付かなかっただけかもしれませんが)。
ウルル/カタ・ジュタ国立公園入場 Pass
ウルル/カタ・ジュタをツアーでなく自分で運転して訪れる際には、国立公園の入場 Pass を事前に取得する必要があります(国立公園の入り口で Pass の提示を求められます)。通常は38ドルかかるようですが、現在はコロナ禍で入場料が無料になっています。Pass は下記のサイトから購入できます。必要事項を記入して最後まで進むと デジタルの Pass を携帯にダウンロードすることが出来ます。
Purchase Passes (parksaustralia.gov.au)
航空券
デメリットに記載しましたが、ウルルへの旅は旅費が高額になります。オーストラリアは基本的に物価が高いですが、国内旅行に関しても近距離ならLCCで安く済ませられますが、巨大なオーストラリア大陸ではちょっと遠くになれば、LCCでも日本の国内旅行と比べるとかなり高額になります。シドニーからならジェットスターなどが便を出していますが、エアーズ・ロック空港までならそれでも通常片道で200ドルとか300ドルくらいすると思われます。現在は日本と同様に航空業界、旅行業界は壊滅的な打撃を受けていて多くのプロモーションをやっているのでかなり安く買えますが、コロナ後はまた料金が元に戻ると予想されます。
じゃあ、あきらめるかと考えられた方。安く購入する方法がないわけではありません。例えばオーストラリアのジェットスターは毎週何かしらのプロモーションをやっています(日本のジェットスターはわかりませんが)。ジェットスターの無料アカウントを作成してプロモーションのメールを受信するようにアカウントを設定しておくと、毎週金曜日にプロモーションセールのメールが届いてエアーズ・ロック・空港への航空券も安く購入できる場合もあると思います。
レンタカー
レンタカーはエアーズ・ロック空港あるいはエアーズ・ロック・リゾートに大手レンタカー会社(Hertz / Thrifty / Avis)のブースがあり、レンタルできます。空港ーリゾート間はバスも走っているので、基本的に車をレンタルしないでオプショナルツアーで全てを済ませる方はバスを利用するのも良いかと思います。
この地域でのレンタカーはレンタル料金も高いですし(私の場合は1日あたり140ドルとか150ドルくらいしました)、どのレンタカー会社も走行距離の制限を設けていて、1日100㎞が基本のようです。3日レンタルすれば300㎞までは追加料金なしでレンタルできるという仕組みです。恐らく旅行会社とレンタカー会社で客の取り合いになって潰し合わないように、どちらを利用しても同じくらいのコストがかかるような値段に調整されている、そんな気がします。
エアーズ・ロック・リゾートからキングス・キャニオンに行かれる方へ注意事項
①コスト
エアーズ・ロック・リゾートからキングス・キャニオンに行きたい方はレンタカーで行く場合、片道300㎞、往復で600㎞近くあるのでそれだけで走行距離制限を大幅に超え、その他にもウルルやカタ・ジュタも訪れるとなれば通常のレンタル料金に上乗せで数万円単位でかかると思います。
キングス・キャニオンにはエアーズ・ロック・リゾートから旅行会社がツアーを組んだりあるいは足としてのバスを出していますが、そのバスだけでも片道150ドルとかしますので、レンタカー/ツアー/バスのどれで行っても数万円単位の出費が追加でかかることを覚悟してください。逆にウルルまでなら往復で50㎞程度、カタ・ジュタの風の谷までなら往復で100㎞ちょっとなので、キングスキャニオンまで足を延ばさなければレンタカーでも追加料金なしあるいは超えても少額で済ませることが出来るかと思います。この辺りはオーストラリアでも辺境の中の辺境の地、そこで働く人たちの生活を支えるために高い料金になっていると思われます。
②時間
また、ウルル/カタ・ジュタ地区もキングス・キャニオンも気温がぐんぐん上昇していくので、朝早い時間にウォーキングを開始することが必須になります。11時とかそれ以降になるとルートによっては高温のため閉鎖となるところも少なくありません。
多くのツアー会社がエアーズ・ロック・リゾートからキングス・キャニオンへ行くツアーの集合時間を早朝4時半とか5時にしていると思います。これはキングス・キャニオンでの登頂を9時ごろに開始できるようにしているためです。レンタカーで行く場合も同様の時間に出発することが望まれます。しかし、早朝の運転にはカンガルーとの追突もあるかもしれません。オーストラリアは基本的に道幅が広く日本のように車が長蛇の列を形成したり忙しそうに走ったりするのはシドニーやメルボルンの都市部くらいなので、その意味での運転はオーストラリアの方が簡単ですが、一方で郊外に出るとカンガルーを始めとする野生動物との衝突はつきもので、多くのオージーも経験していますし、早朝や夜の運転を控えたりあるいはするにしても超安全運転になります。カンガルーと衝突すると車の方も大破するので、レンタカー会社、保険会社とのやりとりや警察への連絡も必要になってきますので、予めそれらを了承したうえで自己責任で判断してください。カンガルーは夜、光のある方向に向かって走ってくる習性があり、走行中横から目の前に急に出てきたり、カンガルーの方から車に追突してくる場合もあります。その場合は避けようがありません。
③給油・ガソリンスタンド
また、ガソリンスタンドですが、この辺りでガソリンスタンドはエアーズ・ロック・リゾート内にある Shell のガソリンスタンド1か所のみです。当日は朝早く出ないといけないので、前日に満タンにしておく必要がありますが、この Shellのガソリンスタンド、毎日午後3時に閉まってしまいます。ウルル/カタ・ジュタを見てエアーズ・ロック・リゾートに戻ってきたのが3時過ぎ。「さあ、明日のキングス・キャニオンに備えて給油」と思っても、ガソリンスタンドがすでに閉まっていたとなってはガソリン不足で翌日出発できないかもしれません。
その次のガソリンスタンドとなるとエアーズ・ロック・リゾートからキングス・キャニオン方面に向かって(ウルルやカタ・ジュタと逆方向)85㎞ほど行った カーティン・スプリングスという場所になりますが、朝5時に出ても6時にはそこについてしまい、まだ開いてない。その次のガソリンスタンドまではまた100㎞とか200㎞先となっては途中でガス欠のリスクも出てくる。かといって、開く時間まで待ってたら気温はぐんぐん上昇しキングス・キャニオンの登頂時間に間に合わない。
なので、レンタカーの場合はエアーズ・ロック・リゾートの Shell で前日の3時前までに行ってガソリンを満タンにすることを忘れずに行ってください。
レンタカーとツアーのどちらがおすすめかと言えば、コスト的にはあまり差がないように思えます。レンタカーの方が時間、行動に関しては自由度が高いですが、早朝から車を片道4時間程度カンガルーとの衝突リスクを背負いながら走り、その後に30℃越えの中で3時間の登頂、トレッキングそして帰りに再び4時間ほどの運転はツアーに申し込むのと比べたら相当ハードです。一方ツアーの方は日本語のツアーはないと思いますので、日常会話程度の基礎レベルの英語が必要になってきます。
ウルル/カタ・ジュタ観光の宿泊先はエアーズ・ロック・リゾートのみ
この地域は宿泊費も結構かかることを覚悟してください。旅行会社でパッケージツアーの予約をせず航空券と宿泊先のホテルを自分で別々に予約する場合、降り立つ空港を決め航空券の手配ができたら、次は泊まる宿を確保しないといけません。
ネットやエクスペディアなどのオンラインエージェントで検索するとエアーズ・ロック・リゾートにあるホテルが紹介されていると思います。エアーズ・ロック・リゾート以外ないのと思われた方。残念ながらありません。
エアーズ・ロック・リゾートはその一帯が複数のホテルやレストラン・カフェ、スーパー、お土産屋などで構成された小さな村のようなものです。オーストラリア大陸のど真ん中、何もないところに人工的に小さな村を作ったと思ってください。エアーズ・ロック・リゾートやエアーズ・ロック空港以外は自然しかありません。ちなみにこのリゾートの運営はホテルチェーンのアコーに委託されているようです。このリゾートには5つのホテルがあり、それぞれアコーのブランド名が元々のホテル名の後に続いて付されています。アコーのホテルはオーストラリアではどこでも見かけ、絶対的な強さを持っているようです。
エアーズ・ロック・リゾート内のどのホテルがお薦めかは予算との相談になると思います。
なお、アコーの場合、ロイヤルティプログラムとしてAll(旧 Le Club)という無料会員プログラムがあります。ポイントを増やし上位会員になればなるほど、宿泊中に様々な特典が受けられると思います。また、それとは別に有料会員である Accor Plus というものもあります。これは年会費として3万円程度支払うと無料宿泊券がもらえたり、レストランで割引価格で食事をできるなどメリットがあるそうです。こういったプログラムにすでに加入されていれば、それらのベネフィットを駆使してエアーズ・ロック・リゾートでの滞在を滞在費以上の価値にすることも出来るかと思います。
いつ訪れるのが良いか、何泊必要?
この辺りの気候は砂漠気候だそうです。赤い大地に乾燥した空気、ブッシュがひたすら続くイメージを持たれる方も少なくないと思いますが、やはりオーストラリア大陸の中でも暑い場所の部類に入ると思います。HISのサイトで年間の気温や降水量などの基本情報が掲載されています。やはり冬の6月あたりは気温的に訪れやすいと思います。
エアーズロック(ウルル)の気候と季節ごとの服装 | HISオーストラリア (his-oceania.com)
今回私が訪れたのは12月の前半でしたが夏本番の直前という感じです。3泊4日の滞在で最初の2日は曇りで気温も30℃を超えることはなく暑さを感じなかったのですが、後半2日は晴れ、やはり晴れると30℃を超えて暑く、出かける際には大量の水が必要です。ピークはクリスマスあたりから2月一杯くらいで、この時期には更に気温が上昇すると思われ、通常この時期にこの地域に旅行する人は極めて少ないと思います。
日数に関してはウルル/カタ・ジュタだけなら3泊4日で十分満喫できると思います。
キングス・キャニオンも含めるならプラス1日、アリス・スプリングスまで行くならさらにもう1日必要です。
持ち物チェック
持ち物は下記の物は最低限揃えておきたいです。現地調達できるものは現地で調達すれば良いと思います。エアーズ・ロック・リゾート内には大手スーパーのIGAもあるので、そこでフライネットや食料、水などは調達できます。携帯の電波はエアーズ・ロック・リゾート内では 4G も十分使えますが、一歩リゾートを離れたら、電波は入らないと思ってください。国立公園入場 Pass も事前にダウンロードしておくのがベストです。
・パスポート/国際運転免許証
・ノーザンテリトリー準州エントリーフォーム(コロナ禍の最中)
・ウルル/カタ・ジュタ国立公園入場 Pass
・帽子、サングラス、日焼け止め
・カメラ、Gopro など(ドローンは禁止区域)
・フライネット(ハエ除け、現地調達可)
・水着(宿泊施設のプールに入りたいなら)
・大量の水(現地調達。夏なら1日一人当たり3~4リットルは欲しい)
ドローンは正式な許可を申請して承認されている場合以外はウルル/カタ・ジュタ国立公園、キングス・キャニオンともに禁止されていますので、使えるとしたらそれ以外の公道でドローンの禁止区域外に限られます。オーストラリアの自然の中、地平線までまっすぐな1本道の風景を取りたいなどと思われる方は持参しても良いかと思いますが、そうでなければ荷物の邪魔になるので、荷物を減らす意味でも持っていかなくても良いと思います。
ドローンのルールの詳細は以下のリンクにて
drones_in_parks.pdf (nt.gov.au)
Drones | Civil Aviation Safety Authority (casa.gov.au)
ウルル/カタ・ジュタ国立公園
さて、前置きが大分長くなりましたが、いよいよメイントピックに入っていきたいと思います。まずはウルル。
エアーズ・ロック・リゾートから30分かからない程度の所にあります。実際には途中で写真や動画をたくさん取られると思うので、もう少しかかると思いますが。
ウルルと言えば以前は登頂できてそれが観光名物となっていましたが、現在は禁止されています。先住民のアボリジニにとっては聖地で崇めるもの。そこに登頂するのはやめてほしいと現地のアボリジニによって長年訴えられてきました。
オーストラリア政府は登頂がウルル観光の目玉になっていて、多くの人が登頂を楽しみにやって来ることもあり、政府が強制的に禁止にはできない。登る登らないは各個人の自主判断に任せる。ただし、看板などを置いて観光客に登らないでと訴えるのは認めるという姿勢を長年取ってきました。しかし、先住民の訴えが少しずつ観光客に伝わったのか、年々登る人が減り、政府も禁止にしても差し支えないだろうという判断に至り、昨年での禁止が決定されました。
現在のウルルの楽しみ方は岩の周りを歩く、朝日、夕日に照らされるウルルを鑑賞することです。山のように大きな岩は目の前で見るとそれだけで圧倒されます。周りを周ることで様々な形をした姿を見せてくれますし、アボリジニによって書かれた壁画なども見ることが出来ます。
ウルルの日の出と日の入り
ウルルと言えば日の出や日の入りで空の色が刻々と変化していく様子や陽の光がウルルの岩を照らして赤くする神秘的な光景を肉眼でみることが目玉の一つになっていると思います。実際に旅行会社のサイトやウルルの観光ガイドではそういった写真を載せているところがたくさんあり、「私も現地に着いたら体験したい」という人が少なくないと思います。
そして、実際に現地で車を走らせていると「Sunset Viewing Area はこの先右折」とか「Sunrise Viewing Areaはここを左折」などの看板を見かけます。
「私もインスタ映えする写真を撮りたい」とか「動画に収めたい」という方は「ベストスポットはどこ?」と思われると思います。ここでは私が滞在中に感じたおすすめ場所を記したいと思います。
日の出は近くより遠くから撮る方がおすすめ?
「日の出・日の入りのベストスポットは?」といったテーマで書かれているブログやサイトはたくさんあります。ウルルの近くに日の出の Viewing Area がありそこでじっくり眺めることも出来ます。ただ、私がネットで検索した限りではとりわけ英語のサイトでウルルの日の出に関しては Viewing Area から間近で見るより、カタ・ジュタの Dune Viewing Area から眺める方がおすすめという声が多かったです。理由として
・空の色が刻々と変化するのを見られるのは年に何回かだけ
・Viewing Area が設けられているのは南側で若干離れている。
・ウルルの東側に周るのが難しい(駐車場所がない)
・カタジュタの Dune Viewing Area からはウルルと日の出の写真を両方取れる
・カタジュタの Dune Viewing Area からは Mt Olga の日の出も同時に取れる
そして、カタ・ジュタの Dune Viewing Area から撮った写真が上と下の写真です。
Dune Viewing Area はエアーズ・ロック・リゾートから35分程です。1kmくらい手前から案内板が設置されていますし、 駐車場の入り口も大きくわかりやすいので見逃すことはないかと思います。
日の入り(日没)は Sunset Viewing Area で近くから
日の入りに関しては、Sunset Viewing Area が西側で近場に設定されていて、ウルルの迫力ある姿を撮るのに適しています。駐車場は道路に沿ってかなりの縦長になっています。私が訪れた時は州境が再開されてまだそんなに立っていなかったことや夏のローシーズン(繁忙期でない)ことなどから、比較的自分のスポットを確保するのに苦労しませんでしたが、観光客が増えてくると早めに行って自分のスポットを確保する必要があるかもしれません。
カタ・ジュター風の谷とウォルパ渓谷
風の谷(Valley of the Winds)
ウルルとセットで呼ばれるカタ・ジュタ。カタ・ジュタにもウルルと同じように巨大な岩があり、ウルルが一枚の巨大な岩に対し、カタ・ジュタの方はいくつかの巨大な岩が連なっています。風の谷とウォルパ渓谷(Walpa Gorge)は岩と岩の間を歩くことが出来、一枚岩のウルルと比べるとより様々な景色が楽しめるのが醍醐味です。
有名なのは風の谷。風の谷はサーキット状に周回するコースになっていて全長は7.4㎞、一周するのに3-4時間ほどかかります。距離があるだけでなく途中アップダウンも所々あり、夏は気温との戦いにもなります。日ごろ都心のオフィスでデスクワークが中心の中高年サラリーマンなら少し難しいかもしれません。第一展望所のカル(Karu Lookout)、第2展望所のカリンガナ展望所(Karingana Lookout)があり、カリンガナ展望所まで挑戦して戻るという選択を取る人も少なくないと思います。ここからの光景が有名で格別です。
カルまではほとんど体力を使うこともなく片道20分かからないくらいだと思います。その後カリンガナまでは途中アップダウンがあったり、狭い道、段差がある所など体力を消耗する箇所が何か所かあります。ただ、距離的には長くなく短距離なので、体力を消耗しても少し休んだらすぐ回復できる程度だと思います。カリンガナまでは片道1時間程度です。日ごろトレッキングや体を動かしている人なら苦労なくもう少し早い時間でたどり着けると思います。小さなお子さんやけがをしている方、身体的なハンデがある方などには少し難しいかもしれません。
ウォルパ渓谷(Walpa Gorge)
ウォルパ渓谷は風の谷と比べて距離も2.6km と短くアップダウンもほとんどないので超初心者コースです。写真を撮るなどしなければ10分ちょっとで最後まで行けると思います。道も全般的に広く段差もほとんどないので歩きやすい。小さなお子さんでも自力で楽に往復できると思います。
しかし、風の谷のように岩と岩の間を歩いたり景色を十分楽しむことも出来ます。
けがをしている、体調が少しすぐれない、身体的なハンデがある方などは風の谷よりウォルパ渓谷がおすすめだと思います。
エアーズ・ロック・リゾート
最後に旅の拠点となるエアーズ・ロック・リゾートについてです。ここでは食事、水、フライネット、給油、お土産品購入、オプショナルツアーやレンタカーの予約などができます。携帯も空港以外で電波が入る唯一の場所です。ここを離れてしまうと自然しかないので、ウルルやカタ・ジュタに向かう前にしっかり準備をしていきましょう。
給油に関してはこの辺りで唯一のガソリンスタンドの Shell が午後3時で閉まってしまうので、3時前に給油することが重要です。でないと翌朝、日の出を見に行きたいと思ってもガソリンがほとんどなくて断念せざるを得ないとか、キングスキャニオンに行けないなど、旅の予定に大きな影響を与えます。エアーズ・ロック・リゾート詳細は下記のホームページで。
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