現在、各国でロックダウンやそれに近い政策が採られています。感染拡大の初期段階では海外渡航の禁止や入国禁止、大規模集会の禁止などによって航空会社、ホスピタリティ業界、イベント関係などが大打撃を受け悲鳴を上げましたが、ロックダウンに伴い多くの飲食業、小売業なども休業状態に追い込まれたところが多く、それに伴いそれらの川上である卸売業や製造業、小売店などに賃貸する不動産業も大きな影響を受けており、最近では多くの Youtuber も企業の広告宣伝費カットで収入が激減という動画を上げていて、stay home により一部の産業でなく国の経済活動全般が大きくストップしていてスーパーや薬局など一部の業種のみが忙しくなっている状況です。今では失業手当の申請の長蛇の列というのは多くの国で見られる光景だと思いますし、まだ失業や休業されていない方もいつ自分がそうなるかと不安な状況の事と思います。
戦後最大の危機とか100年に1度の出来事と言われているくらいの大きな出来事ですので、何をすべきか、何が正しいかというのは政府や専門家も含めて誰にも言えないと思います。しかし、そのような状況下でも自分や家族を守るべく何らかの対応をしなければなりません。
私は専門家でないので人に的確なアドバイスはできませんが、今頭の中を巡っていることを自分への備忘記録として記します。
①Stay Home
こまめな手洗いやうがいも当然ですが、外出は極力控える。これにつきる。スーパーに行く場合、エクササイズをする場合などを除き、不必要な外出は控える。よほどのインドア派でなければ家から全くでないというのも精神衛生上良くないと思うので、早朝など人が少ない時間を選んで1日2,3回程度の外出に抑える。
②旅行などのキャンセル
まだコロナが対岸の火事的な感じであった頃に旅行のプランを立ててレンタカー、ホテルなどを予約してたのでキャンセル、日程を延長。このような状況なので多くの大手旅行代理店や航空会社、ホテルは通常直前のキャンセルはキャンセル料などを取るところをキャンセル料なしや宿泊日の延長という形で受け入れているところが多いです(私もそういえば予約したという方は、直接予約した旅行代理店や航空会社、ホテルなどにご確認ください。キャンセル料がかからずにキャンセルできれば不要な出費を抑えられます。不要な出費を抑えることは今はとても重要です)。
③食費を押さえる
オーストラリアは外食費が尋常じゃなく高いので、外食は控えパンやインスタント食品、作り置きなどをして食費を削る。どうしても、家庭の料理に飽きてしまい、外のものを食べたいという時に限りテイクアウトなどを頼む。
④支出をチェック
最近はサブスクリプション型と呼ばれる、毎月・毎年少額が課金されながらサービスの提供を継続して受けるというタイプのものが多いので、サービスをしっかり受けているものは残し、ほとんど利用していないものはキャンセルする。Netflix や Microsoft Office だけでなく、例えばジムの会費や各種グループ、サロンなどの会費であまり利用頻度の高くないものはキャンセルするあるいは自動更新をしない。
⑤家賃、水道光熱費、ローンの返済ど支払い猶予を検討する
オーストラリア政府は現在家賃の支払いを6か月間猶予することが出来るよう不動産所有者に求めています。また、ローンの返済も同様ですので関連の金融機関や不動産屋などに相談しましょう。ただし、猶予とは支払いの遅延であって免除ではありません。6か月間猶予してもらう場合その後どうやって猶予された返済を支払っていくかなどプランを予め計画して話し合わないとオーナーも困ってしまうと思いますので、不要な言い争いを防ぐ意味でもそのような準備はしっかりしてください。州によっては水道光熱費も猶予するように政府がプッシュしているところもあります。しっかり、州政府のウェブサイトなどで情報を仕入れてください。
⑥支援金を活用する
各国政府は失業者や休職者、あるいは雇用を維持する企業への資金サポートなど様々な支援策を打ち出していると思います。このような緊急時の支援金は積極的に活用すべき。自分が要件を満たしているならば、積極的に申請する。
⑦自己投資を考える
いわゆる株やFXなどの投資は現在日々乱高下しているので、儲けるのは非常に難しい。特に初心者は要注意。勝てば大勝ちするかもしれないが、大儲けできるのは上級者などのごく一部。逆に負けたら大金が吹っ飛んでしまう可能性あり。むしろ、普段仕事をしていてこういう所をもっと効率よく出来たらとか、こういう資格やスキルが自分にあればと感じることがあれば、今まさにそこを磨くことが出来る大チャンス。スキルアップへの投資は後に収入アップにつながることが多く、それでコストは十分回収できるし、昇進して収入が大きく増えればそれ以上の効果があります。
現在引き続き仕事をされている方も恐らく通常より業務量はだいぶ減っていて暇な時間も増えていると思いますし、失業してしまった場合や休職状態にあれば時間は大いに余っているはずです。オンラインの口座に申し込むも良し。あるいは例えばエクセルについて学びたければ Youtube で多くの無料動画を見ることが出来ます。コロナウィルス問題が終息した時に一歩人より先に進んでいれば、収入やキャリアにプラスになるはず。
企業 vs 個人
ここ1,2年ですが、Youtube がものすごい勢いで伸び、多くの大物 Youtuber という人が出現して、月に何百万円の収入があるとか、年収何千万円とか1億円プレーヤーと呼ばれる人たちが現れ、フリーランスの素晴らしさや会社に属することのデメリットを伝えて、多くの人に影響を及ぼしてきたと思います。
ただ、冷静に考えると現在フリーランスになって成功されている方の多くは Youtuber や SE、プログラマー などIT系で多く見られるような印象で、他の産業を見た時にやはり会社員として生計を立てている方が圧倒的に多く、そういう業界では「フリーランスでやっています」とか、「年収数千万円です」という方はほとんど見ないように思います。
そして、ここ最近の Youtube の動画では上述の通り広告収入激減とか、芸能人も参入するようになり、いわゆる「本業のプロ」の方々の参入によってシェアを奪われる一般の著名 Youtuber も増えてきていると思います。また個人名は出しませんが、100万人を超す登録者を持つ大人気 Youtuber がこの時期にふさわしくない動画を上げて大炎上してしまい、その後慌てて上げた動画も論点のずれた自分勝手な動画として更に火に油を注ぐ形となってしまい、リスク管理に全く対処できてないなど、企業に属さず個人でやる場合の不利な点、失敗した時の取り返しのつかない問題を浮き彫りにしている場面も結構見られるようになってきました。
近年はリスク管理というのも企業にとっては珍しくないテーマですし、企業であればそこにも十分なコストや専門家のアドバイスなど対策をしっかりとっているところも少なくありません。フリーランスの方からすれば、マーケティングや売上に直接つながる手段や方法、コスト管理などは研究済みでもCSRやリスク管理といったそれらに付随する分野にもしっかり対策を取られる方はまだまだ少ない、あるいはそこまで手が回らないのかなという印象も受けます。
また、芸能人などプロの参入によって一気にレッドオーシャンになってしまった場合、やはり知名度においても映像や喋りのスキルにおいても全く太刀打ちできず、あっという間に場外に追い出されてしまい、企業のようにじゃあ明日から他の業種に力を入れていくというのも難しく、主戦場を複数持ってリスクヘッジをすることはフリーランスなど個人の力では限界があるのではと考えることが出来るような気がします。
平常時であればフリーランスへの転身によって自分の力で着実に稼いでいくというのも可能かもしれませんが、こういう危機の際は情報やノウハウ、体力勝負になると思うので、様々なところから情報やノウハウを得られる体制を築いていたり、大企業のようにキャッシュが潤沢でなければ、他より少ない傷あるいは少ない犠牲で耐え抜いていくのが難しいのかなとも思います。
Leave a Reply