オーストラリアと言えば以前は日本人にとってアメリカなどに次いで人気の海外旅行先でした。とりわけバブル期を中心に多くの日本人観光客がグレートバリアリーフやゴールドコーストの美しい街並み、安くて自然に囲まれた住環境に魅了されて移住された方も沢山いて、現在では在豪歴20年、30年以上とかいう方も少なくないと思います。
バブル崩壊後アジアが人気の旅行先に代わり、日本人観光客も完全に途絶えましたが、近年オーストラリアを訪れる人も再び増え始め、シドニーやメルボルン、パースへの直行便も復活するなどオーストラリアの美しい自然や街並みが再び注目を集め人気となりつつあります。
シドニーはオーストラリア最大の都市であり、南半球で最大の都市でもあります。アメリカと違い日本との時差がほとんどないことや、治安の良さ、人のフレンドリーさ、西洋の国でありながらアジア系移民も非常に多く、東南アジア系の料理も美味しく食べることができ、日本人もワーキングホリデーや留学、駐在などで多くの人が住んでいる多国籍な町です。また、シティから30分ほどのところには有名なボンダイビーチやマンリービーチなどもあります。都市も自然も観光としても十分に楽しめる旅行先です。
さて、そんなシドニーですが観光で海外へ行くときに最初に悩むのが「どこに泊まるか?」だと思います。シドニーは上述の通りオーストラリアで最大の都市ですので、日本でもお馴染みの外資系ホテルチェーンからオーストラリアやニュージーランドなどの南半球で展開しているホテルチェーン、ローカルのホテルなど様々で価格帯もエコノミーからラグジュアリーまで無数にあります。ここではホテルチェーンごとにシドニーのホテルを紹介していきたいと思います。
Accor
フランスのホテルチェーン。メルキュールやイビス、ノボテルなどで知っている方もいるかと思います。ヨーロッパでは最大、世界でも大手の一角をなすホテルチェーンでオーストラリアでは300を越すオーストラリア国内で最大級のホテルチェーンとなっています。近年は買収に次ぐ買収でフェアモントやラッフルズ、スイソテルそして、Sebel、Quay West、Mantra、Peppers、Breakfree、Art Series といったオセアニア地域独自のブランドも展開しています。エコノミーからラグジュアリーまで幅広く展開。
Ascott
シンガポールの会社で30か国700以上のサービスアパートを運営しています。日本ではあまり馴染みがないと思いますが、シタディーンブランドが東京や大阪には進出されています。オーストラリアでは Quest Hotel が圧倒的に多くコンフォートホテルと同様に様々な町に展開されています。
Best Western
アメリカの大手ホテルチェーン。日本でも20軒程展開されていてご存知の方もいると思います。シドニーでは Hotel Steller が Best Western Plus ブランドとして Hyde Park の南にあります。
Choice Hotels
アメリカのホテルチェーンでホテル数では世界第2位のホテル数を誇るホテルチェーンです。日本でもコンフォートホテルが展開されていると思いますが、オーストラリアでも200件以上が展開されていて、シドニーのような大都市から地方の小さな町まで網羅している感じで、オーストラリア国内でも最大手の一角をなしています。シドニーのシティでは Wynyard にコンフォートホテル、Town Hall 駅から近いところに Castlereagh Boutique Hotel があります。
Four Season
日本でもお馴染みのラグジュアリーブランド。シドニーにもサーキュラーキーのすぐ傍にあります。
Hilton
日本でもお馴染みのホテルです。多くの方がご存知だと思うので説明は省きます。シドニーではシティのど真ん中にある感じでどこに行くにも便利なロケーションです。
Hyatt
こちらも日本でお馴染みのホテルチェーンです。しかし、大都市のみの進出で Andaz などの新しいブランドはオーストラリアにはまだ進出していないようです。シドニーのシティではシドニーのシンボルであるハーバーブリッジの真下にパークハイアットとダーリングハーバー付近にハイアットリージェンシーがあります。
Intercontinental
こちらも日本でお馴染みのホテルチェーンです。インターコンチネンタル、ホリデイイン、クラウンプラザなど日本と同様に展開されています。日本ではANAインターコンチネンタルという感じでANAとの繋がりが強いイメージがありますが、オーストラリアの場合、クラウンブランドが主力でカジノが併設されている場合が多いです。シドニーのシティでは Interncontinental がサーキュラーキーのすぐ傍にあります。
Marriott
アメリカの世界最大のホテルチェーン。マリオットブランドだけでなく、リッツカールトン、メリディアン、Wホテル、セントレジス、ウェスティン、シェラトン、ルネッサンスなどなど全てを挙げられないくらいの膨大な数のブランドを有していて、そのほとんどがラグジュアリーブランドというマンモスホテルチェーンです。以前はマリオットや上述のホテルチェーンが世界最大を競い合っていましたが、マリオットがスターウッドを2016年に買収したことでダントツの世界一に躍り出た状況です。オーストラリアでもシドニーを始めとする大都市に進出しています。シドニーのシティでは Central 駅の近くに Four Points by Sheraton、Old Clare Hotel、サーキュラーキーの近くに Sydney Harbour Marriott Hotel at Circular Quay、ハーバーブリッジの近くに Pier One Sydney Harbour, Autograph Collection、Hyde Park の傍に Sheraton Grand Sydney Hyde Park があります。
ShangriーLa
日本でも東京に進出している香港のラグジュアリーブランド。サーキュラーキーの傍にあります。
Rydges
オーストラリアのブランドでオーストラリア、ニュージーランドを中心に展開しているホテルチェーン。オーストラリアでは Rydges、QT Hotel が各都市で見られます。シドニーのシティでは サーキュラーキー・ロックスに Rydges があります。。
Wyndham
アメリカの世界最大ホテルチェーン。マリオットが客室数や売り上げで世界一であるのに対し、Wyndham は世界一のホテル数を有するホテルチェーンです。日本ではラマダホテルで馴染みがある方がいるかと思いますが、オーストラリアでは Travelodge ブランドを至るところで見かけます。 シドニーのシティではHyde Park やダーリングハーバー、Central 駅周辺に Travelodge があります。
シドニーでおすすめのホテルはどこ?
これはその人の好みにしているブランドによる部分もあるので、どこが絶対おすすめということはできませんが、いずれかのホテルチェーンのロイヤルティ会員になっていれば、そこに泊まるのがベストではないかと思います。ロイヤルティ会員の特典が受けられるかもしれませんし、ポイントなど溜まるかと思います。上述のホテルチェーンであれば、シドニーでもシティにいずれかのブランドのホテルがあり滞在に便利です。
数が多いのは、シドニーのシティ部分に関して言えば、Accor のブランドホテルです。上述の通り Accor は買収に買収を重ねて、メルキュールやイビス、ノボテル、プルマン、ソフィテルといった既存の Accor のブランドだけでなく、オセアニア独自の Mantra, BreakFree, Sebel, Quay West などもシティ内で見かけることが出来、シティの Central 駅周辺からダーリングハーバー、サーキュラーキーまで満遍なく Accor 系列のホテルを見かけることが出来ます。特にダーリングハーバー地区はソフィテル、ノボテル、イビスが隣接しコンベンションセンターと合わせて Accor 村と化しているような状況です。Accor 系列のホテルのオーストラリア国内でのプレゼンスは圧倒的で近年は他のチェーンの追随を許さないような感じになってきています。
Leave a Reply